ししゃもの雑記

子育て中のアラサー主婦が好きなことを気ままに綴ってます

〈赤ちゃんの便秘〉息子、生まれて初めての浣腸をする

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息子が便秘になった。毎日快便で、というかむしろ回数が多すぎるんじゃないかというくらい便通のよかった息子のお尻が突然無言になった。時と場所をわきまえることなく容赦無く襲ってくる、バリバリバリバリ!というお尻の爆発音ももはや恋しい。なんと6日、息子の尻は無言を貫いていた。正確にいうと、無言ではない。申し訳程度のオナラを放つことは何度もあった。しかし、便秘を解消するにはいたらず、ウンチの粒子のみを乗せてその香りを漂わせていただけだった。日数を追うごとに臭いは強くなっているのだが…。

息子の調子はというと、不思議なことにいたって普通なのである。機嫌も悪くない、母乳も良く飲み、吐き戻しもなし。お腹が張っている様子もなかった。マッサージもやってみたけれど効果なし。病院に行くかどうかかなり迷ったが、いくらなんでも一週間は放っておけないと思い、勇気を出してお世話になっている小児科へ行った。

受付後、看護師さんが病状を確認しに来てくれた。もう6日便通がないこと、息子の様子はいたって普通だということを話す。看護師さんも「一体どこいっちゃったんだろうねぇ」と笑っていた。全く同感である。いつのまにか私の知らないうちにどこかでウンチしてんじゃないのか?と思ってしまうほど、息子の様子は普通であった。この小さなお腹のどこに6日分のウンチが詰まっているのだろうか。

さて、しばらく待って診察室に通してもらえた。先生曰く、まだ母乳だけだから原因はよくわからないけど暑くなってくると汗をかいて体内の水分が減り、便秘になる子がいるのだという。とりあえず、もう6日も出てないなら浣腸しましょうということになった。機嫌がいいなら様子見てと帰されるかもしれないと思っていたので安心した。

すぐに隣の処置部屋に案内され、看護師さんが浣腸してくれた。絶対泣くと思ったのに、息子は不思議そうな顔をして私を見つめ、そして笑った。浣腸されて笑う息子に少し戸惑いながらオムツのテープをとめる。看護師さんも平気そうな息子をみて爆笑していた。

さて、ここからはお尻の爆発待ちである。看護師さんとともに息子の様子を眺める。お腹の不快感が出てくるから、泣いちゃうかもと言われていたが、相変わらずヘラヘラする息子。そして、ウンチはでない。看護師さんがお腹をマッサージしてくれた。「張ってますか?」と聞いてみた。「ぜーんぜん!」と看護師さん。やっぱりね。おい息子、やっぱりどこかで出してきてるだろう。

しかし頑固でなかなか出ない。出やすい格好にしていいですよ〜と看護師さんに言われたので膝の上に息子を乗せようとした。

わたしは、わたしは、白いズボンを履いていた。

なぜ、なぜあのカレー爆弾が投下されることをわかっていながら、白のボトムスを選んでしまったのだろうか…。オムツの下に防水の紙が敷いてあったのでそれごと息子を抱いた。頼む、爆発後の洪水は勘弁してくれ…。

膝の上に乗せて数分後、その時はやってきた。

バリバリバリ。

あれ?いつものような破壊力がないひかえめな爆発だった。看護師さんからももう少し待ってみるように言われてそのまま抱く。

バリバリ。

再度、控えめな爆発が起こる。さすがに二回爆弾を投下されたので、膝から下ろして看護師さんと確認した。

ちょっとだけ出ていた。なぜ、浣腸してもらったのにちょっとしか出せないのだ、息子よ…。幸か不幸かわたしの白パンツは無傷だった。普段の一回分にも満たないくらいしか出ていなかったけれど、一応もう一度先生に診てもらった。

「今日中にもう一回出ると思うけどなぁ。整腸剤も出しておきますね。」

とりあえず、お尻に時限爆弾を抱えた息子を抱っこ紐に入れて、いつ爆発するのかハラハラしながら薬局で薬をもらう。

整腸剤と、また便秘になったときのための座薬を処方してもらった。が、なんと整腸剤は粉薬であった。息子はまだ母乳しか飲んだことがない。新生児の頃にK2シロップという液状の薬を飲んだことはあるが粉薬は初である。薬剤師さんに

「母乳飲ませる寸前に少量のお湯で溶かしてスプーンか何かで上顎につけてあげると母乳飲むついでに飲めるから」

と教えてもらった。不安。すごく不安。まだ離乳食も食べさせてないからスプーンなんて使ったことない。押し返されたらどーしよう。薬の飲ませ方に不安を覚えつつ、お尻爆撃にも怯えながら帰路につく。

自宅に帰って早速薬を飲ませてみることにした。お湯を混ぜて粉薬をもたっとした液状にする。離乳食用に準備していたスプーンに薬を乗せて、息子の上顎につけてみた。

あ、授乳の準備忘れてた。

どーしよ、薬無駄になっちゃう!と思いながら息子を見やる。

むにむに。ごくん。

普通に、スプーンから薬を飲んだ。実に複雑な表情を浮かべながら。そらそうだよな。まずかったろう。

しかしあっさりだ。あっさりと飲んだ。

これなら離乳食も十倍がゆは余裕で食べてくれそう。ちょっと嬉しい。

こんな感じで、薬を順調に飲み、母乳も良く飲み、機嫌も良い。

しかしながら、未だに2回目の爆発は起きていないのだ…。そして相変わらずヘラヘラしている息子。オナラはプッププップと発射しているので、爆発は近いはずだ。

とっても心配だけれど機嫌が良いのでこのまま見守ることにする。

今回ばかりは出すぎて漏れることだって歓迎するから、早く出てきておくれ…。母はウタマロ石鹸握りしめて待っているぞ。

 

…結局、その二日後に綿棒浣腸によって溜まっていたものを全て爆破させることができた。シートも服も何もかもカレー爆弾に染められたが、心はバラ色。本当に身も心もスッキリした。

息子と自分のメンタルのためにも水分補給、気をつけようと心に刻んだ初めての浣腸体験であった。