ししゃもの雑記

子育て中のアラサー主婦が好きなことを気ままに綴ってます

〈赤ちゃんの便秘〉息子、生まれて初めての浣腸をする

f:id:korietty:20190704170855j:image

息子が便秘になった。毎日快便で、というかむしろ回数が多すぎるんじゃないかというくらい便通のよかった息子のお尻が突然無言になった。時と場所をわきまえることなく容赦無く襲ってくる、バリバリバリバリ!というお尻の爆発音ももはや恋しい。なんと6日、息子の尻は無言を貫いていた。正確にいうと、無言ではない。申し訳程度のオナラを放つことは何度もあった。しかし、便秘を解消するにはいたらず、ウンチの粒子のみを乗せてその香りを漂わせていただけだった。日数を追うごとに臭いは強くなっているのだが…。

息子の調子はというと、不思議なことにいたって普通なのである。機嫌も悪くない、母乳も良く飲み、吐き戻しもなし。お腹が張っている様子もなかった。マッサージもやってみたけれど効果なし。病院に行くかどうかかなり迷ったが、いくらなんでも一週間は放っておけないと思い、勇気を出してお世話になっている小児科へ行った。

受付後、看護師さんが病状を確認しに来てくれた。もう6日便通がないこと、息子の様子はいたって普通だということを話す。看護師さんも「一体どこいっちゃったんだろうねぇ」と笑っていた。全く同感である。いつのまにか私の知らないうちにどこかでウンチしてんじゃないのか?と思ってしまうほど、息子の様子は普通であった。この小さなお腹のどこに6日分のウンチが詰まっているのだろうか。

さて、しばらく待って診察室に通してもらえた。先生曰く、まだ母乳だけだから原因はよくわからないけど暑くなってくると汗をかいて体内の水分が減り、便秘になる子がいるのだという。とりあえず、もう6日も出てないなら浣腸しましょうということになった。機嫌がいいなら様子見てと帰されるかもしれないと思っていたので安心した。

すぐに隣の処置部屋に案内され、看護師さんが浣腸してくれた。絶対泣くと思ったのに、息子は不思議そうな顔をして私を見つめ、そして笑った。浣腸されて笑う息子に少し戸惑いながらオムツのテープをとめる。看護師さんも平気そうな息子をみて爆笑していた。

さて、ここからはお尻の爆発待ちである。看護師さんとともに息子の様子を眺める。お腹の不快感が出てくるから、泣いちゃうかもと言われていたが、相変わらずヘラヘラする息子。そして、ウンチはでない。看護師さんがお腹をマッサージしてくれた。「張ってますか?」と聞いてみた。「ぜーんぜん!」と看護師さん。やっぱりね。おい息子、やっぱりどこかで出してきてるだろう。

しかし頑固でなかなか出ない。出やすい格好にしていいですよ〜と看護師さんに言われたので膝の上に息子を乗せようとした。

わたしは、わたしは、白いズボンを履いていた。

なぜ、なぜあのカレー爆弾が投下されることをわかっていながら、白のボトムスを選んでしまったのだろうか…。オムツの下に防水の紙が敷いてあったのでそれごと息子を抱いた。頼む、爆発後の洪水は勘弁してくれ…。

膝の上に乗せて数分後、その時はやってきた。

バリバリバリ。

あれ?いつものような破壊力がないひかえめな爆発だった。看護師さんからももう少し待ってみるように言われてそのまま抱く。

バリバリ。

再度、控えめな爆発が起こる。さすがに二回爆弾を投下されたので、膝から下ろして看護師さんと確認した。

ちょっとだけ出ていた。なぜ、浣腸してもらったのにちょっとしか出せないのだ、息子よ…。幸か不幸かわたしの白パンツは無傷だった。普段の一回分にも満たないくらいしか出ていなかったけれど、一応もう一度先生に診てもらった。

「今日中にもう一回出ると思うけどなぁ。整腸剤も出しておきますね。」

とりあえず、お尻に時限爆弾を抱えた息子を抱っこ紐に入れて、いつ爆発するのかハラハラしながら薬局で薬をもらう。

整腸剤と、また便秘になったときのための座薬を処方してもらった。が、なんと整腸剤は粉薬であった。息子はまだ母乳しか飲んだことがない。新生児の頃にK2シロップという液状の薬を飲んだことはあるが粉薬は初である。薬剤師さんに

「母乳飲ませる寸前に少量のお湯で溶かしてスプーンか何かで上顎につけてあげると母乳飲むついでに飲めるから」

と教えてもらった。不安。すごく不安。まだ離乳食も食べさせてないからスプーンなんて使ったことない。押し返されたらどーしよう。薬の飲ませ方に不安を覚えつつ、お尻爆撃にも怯えながら帰路につく。

自宅に帰って早速薬を飲ませてみることにした。お湯を混ぜて粉薬をもたっとした液状にする。離乳食用に準備していたスプーンに薬を乗せて、息子の上顎につけてみた。

あ、授乳の準備忘れてた。

どーしよ、薬無駄になっちゃう!と思いながら息子を見やる。

むにむに。ごくん。

普通に、スプーンから薬を飲んだ。実に複雑な表情を浮かべながら。そらそうだよな。まずかったろう。

しかしあっさりだ。あっさりと飲んだ。

これなら離乳食も十倍がゆは余裕で食べてくれそう。ちょっと嬉しい。

こんな感じで、薬を順調に飲み、母乳も良く飲み、機嫌も良い。

しかしながら、未だに2回目の爆発は起きていないのだ…。そして相変わらずヘラヘラしている息子。オナラはプッププップと発射しているので、爆発は近いはずだ。

とっても心配だけれど機嫌が良いのでこのまま見守ることにする。

今回ばかりは出すぎて漏れることだって歓迎するから、早く出てきておくれ…。母はウタマロ石鹸握りしめて待っているぞ。

 

…結局、その二日後に綿棒浣腸によって溜まっていたものを全て爆破させることができた。シートも服も何もかもカレー爆弾に染められたが、心はバラ色。本当に身も心もスッキリした。

息子と自分のメンタルのためにも水分補給、気をつけようと心に刻んだ初めての浣腸体験であった。

手帳を使うと食費の節約が上手くいくようになった話

f:id:korietty:20190702134726j:image

主婦の私にとって食費の節約は重要なミッションの一つだ。私は現在、専業主婦なので収入はない。なので家計に関して貢献できることといえば支出を減らすこと。そして食費・雑費以外は基本的に固定費なので、私の力を発揮できるのは食費と雑費の削減。雑費に関しては季節やイベントによって色々増減があるので、一概に節約に励むのは難しいのが現状・である。里帰りなんかもあるので交通費等はどーしたってかかるのだ。ということで、私は毎月食費の節約に注力している。頑張っているのであって、よく出来ているとは言い難いが、ある方法を取り入れたことによって以前よりも食費が安くなったのだ。

それは、手帳を取り入れること。スケジュールを書いたりするあれである。

手帳は安物でももちろん大丈夫だけれど、自分がテンション上がるようなのを購入することをオススメする。楽しくないと続かないので。私は普段使っている手帳は100均のものにも関わらず、献立用のは1500円くらいするカワイイものを買った。夫からは、節約するためなのに本末転倒だと言われたが、そんなの関係ねぇ。である。見た目が可愛くないとやる気なんぞ出ぬのだ。

さて、やり方は簡単!

まずはメインとして豚、鶏、牛、魚で思いつく限りのレシピを書き出す。私はクックパッドを愛用しているので、食材で検索して美味しそうなものを片っ端から書き出している。手帳には余白ページやメモのページがたくさんあるのでそこを利用すればOK。次にサラダなど野菜のメニューを書き出していく。その次は副菜、という具合。

書き出せるだけ書き出したら、次にメニューを考える。この時に、メイン、野菜、副菜から一つずつ選んで、手帳の日付の欄に書き出していく。そしてここで、一食では使いきれないであろう材料を使った料理を翌日や翌々日のメニューに取り入れる。それを一週間分作るのだ。私の場合、これを日曜の夜までにやっておき、ネットスーパーで献立に必要な食材を注文する。そうすると、一週間後には冷蔵庫の中があらかた片付くのだ。私は料理上手な主婦ではないので、なかなか冷蔵庫の中身だけで料理ができずに残った野菜を悪くしてしまうことが多かったが、それが格段に減った。お肉に関しては冷凍保存していたので無駄にしてはいないが、必要以上に買って冷凍庫がギッチギチになったり、作ろうと思った時に献立に必要なお肉がなくて買い足すなどして食費を多く使ってしまっていたが、それも今はほとんどない。

献立を考える時のコツだが、日持ちしない野菜は、週の前半にできるだけ使うようにしている(私はネットスーパーで毎週月曜に食材を配達してもらうようにしている)。小松菜やほうれん草、ナスなど日持ちしないものは水曜くらいまでには使いきる。そして、週の後半には日持ちする野菜や冷凍の野菜を活用している。献立も考えやすいし、臨機応変に変更することができるからだ。うちの夫は飲み会が多いので突然晩御飯いらないなんて言われたりするが、これが週の後半に多い。なので、週の後半に冷凍野菜を使うメニューなんかを考えておけば、最悪急に飲み会と言われても食材が無駄になる(悪くなる)心配がないのだ!夫への苛立ちも少しだけ減る。私の場合、ブロッコリー、アスパラ、アボカドは常に冷凍のものを買い置いてある。

スーパーというのは本当に人の心理をうまく利用しているもので、実際に足を運んでしまうとあれやこれやとドンドン買い物かごに入れていってしまう。ネットスーパーだとその可能性も少ない。というか、欲しいもの以外を検索するのがちょっと面倒なのだ。イトーヨーカドーネットスーパーはオペレーションしにくい感じがするし、スマホだと商品小さくて見づらいのだが、これが逆に良い(笑)。これを改善されると、おそらく我が家の食費は上がっていくであろう…。

この方法を使うと、週初にだいたい3000円〜4500円くらいの買い物になる。米なんかを買うときはもう少し高くなるが、我が家は夫婦二人と乳児でそこまで米を消費しないのでだいたいこんなもん。それとは別に足りないもの買い足したり、ちょっとしたおつまみなんか買ったりするお金がかかるけど。以前、週末に夫と買い物に行っていたときは色々目移りして毎週5000円〜7000円程を一度に使っていたのでそれに比べるとかなりの進歩である。

まだまだ改善の余地はあるが、子供が小さいうちが貯金しやすい時期というし、この方法で蓄えを少しでも増やしていきたい。なんとなくゲームみたいで面白いので飽き性な私でも続けられている。

もし、文字を書くのが好きだったり、手帳を眺めるのが好きな方であれば、楽しく節約できるかもしれないので試していただくといいかもしれない。

 

転勤族の嫁の子育てのなんと孤独なことよ

f:id:korietty:20190627213258j:image

タイトルの通りである。

世の中の転勤族の嫁さんたち、みんなこんなに大変な思いしながら子育てしてるのだろうか。夫の会社の同僚の奥さんがやれ心の病になっただの、やれ実家から帰ってこないだのという話を聞いてはいた。果ては離婚に至った人も知っている。大変なんだろうな、と遠目から傍観していた私は当事者になってようやくその人たちの苦労の一端が理解できた。

私の夫は、平日週5日勤務である。夜早い時は20時頃には帰ってくるがそんな日は少ない。飲み会も週に3回程度あって深夜帰り、休日出勤も割と多い。そして、仕事関係のゴルフ。乳幼児をかかえる嫁の立場としては、是非ともお断りして家にいて欲しいが、本人も遊びで行ってるわけじゃないし行くなとも言えないやつである。平日だけでなく休日すら私は一日中息子と二人きりでいることが多い。

なので、息子にとって夫は朝と夜たまに家にいるおじさん程度の認識なのではなかろうか…。それが理由かどうかは分からないが、息子が泣いているときは夫では太刀打ちできない。火がついたように泣いている息子がさらに荒れ狂う。そんな時の夫は顔から生気がなくなり、蝋人形のようにぼーっと突っ立っているか、ゆらゆらと陽炎のように揺れることしかできない。なんとも切ない情景。覇気が失われている。無力感が滲み出すぎである。

そうなると結局私の出番だ。しかし以前記事にしたが、私は日頃の息子の抱っこ攻撃で全身手負いの状態なのだ。夫がいる貴重な時間に少しでもHPを回復させたいのだが、それもままならない。

夜間授乳もしかり。完母なので、私がやるしかないし、夫が起きてきてもできることなどない。むしろ翌日の仕事があるので寝ていたほうがいいのも頭では分かっている。けれど、息子が大きな声で泣いていても目覚めることなく寝息を立てている夫を見ると腹の奥からフツフツと怒りが湧いてくるのだ。なぜ可愛い息子の泣き声が全く聞こえないのか!このすっとこどっこい(←ふるい)!あまりにも腹が立って、一度トイレに逃げ込んだことがあるが、結局息子の悲痛な泣き声が大きくなるばかりで、すっとこどっこいは爆睡したままだった。結果、息子に大変申し訳ないことをした悲しい気持ちとすっとこどっこいに対する苛立ちしか残らなかったので、もうやらない。息子よ、すまなかった。

今まで仕事だってなんだって相当に大変なことがあれば誰かが助け舟を出してくれたものだ。ただ、今回はそれがない。人一人の命が自分の手に委ねられているのだ。実家、義実家からは遠く離れ、友達もほとんどいない。そして、ほぼ唯一の頼りと言っていい夫はなかなか帰宅できない。しかもまだ赤ちゃんが夫に慣れていない。いや、これはホントにヤバイやつである。

それに加えて、私が思うに息子が生まれた時はやる気満々だった夫が少しずつ自信を喪失している。どーせ俺じゃダメだし感をちょこちょこ出してくるようになった。ミルクを飲ませたりオムツを替えたりとできることは頑張っているのに、抱っこすれば泣くし、寝かしつけもうまくいかない。気持ちはわからんでもない。が!あんたは『どーせ俺じゃダメだし』って嫁に頼れるけど、こっちはどんな状況だって誰にも頼れないんだ!もうちょっと辛抱強くおやり!と、次は言ってやろう(まだ言えてない小心者)。

流石に心と体の疲弊を自覚してきたので、育児サロンにでも行こうと計画をした。が、一番近いサロンは週に一度3時間だけしかやってない。昼寝のタイミングと被ってたりしたら、わざわざ寝てる息子を起こしたくもないのでなかなか難しい。

そこで毎日やっているサロンを探したら、ありましたともありましたとも!自宅から片道徒歩で20分…。うん!近くはないね!あはは!ガタガタの体に抱っこ紐で行くには中々覚悟がいる距離だが、心の病に罹患するよりはマシである。近いうちにお邪魔してみよう。ママ友が欲しいなどと贅沢なことは言わないが、言葉の通じる大人とおしゃべりできるだけで嬉しい。うん、嬉しい。

 

今日の昼、ご機嫌ななめで昼寝もせずにずっとグズグズ言っていた息子は今私の横でお気楽にバンザイして寝ている。

寝不足なこと、全身痛むことや泣き止まない時の悲壮感とかそんなもんは、息子の寝顔を見ると、とってもちっぽけでどうでも良いことのように感じる。

摩訶不思議な赤ちゃんパワーの凄まじさよ。

とはいえ、明日はたくさん昼寝して少しだけ楽をさせておくれ(笑)。

赤ちゃんのソラマメ頭を治そうとしてる話

f:id:korietty:20190626113153j:image

私は美容師さんから「マネキンみたい」と言われるほど頭の形が良い。ショートカットもポニーテールも綺麗にまとまる。頭の形で悩んだことなど一度もないし、自分の身体の中では一番自慢できるところではなかろうか、とすら思っている。

しかしながら、実は母のお産は難産だったらしく、私は医者から頭を引っ張ってもらって産まれている。なので、乳児の頃の写真は母の膝の上に鎮座した赤子の顔をした仙人のようだった。頭頂部はお空に向かってぐぐっと伸びている。加えて、頭部の途中に器具によってついたであろう段差までお目見えしていた。こんな仙人頭がいつの間にかマネキン頭になったんだという自負もあって、最初は息子の頭に関してもそこまで深く考えていなかったのだ。

そんな私が息子の頭の形を気にし始めたのは里帰り中に息子にうつ伏せの練習をさせていたとき。うつぶせになり必死に顔中の力を入れて踏ん張っている息子が可愛すぎてスマホで写真を取りまくっていた。意外と顔あがるじゃない!すごいぞ、息子よ!と思いながら母に横から撮った写真を見せたその時である。

「頭、めっちゃとんがっとる。」

母と二人で、はたと気づいてしまったのだ。後頭部に丸みがない。ガタガタしている上に縦長い。例えるならソラマメとでも言おうか。食べることにおいてソラマメは申し分なく好きな私だが、息子の頭の形となれば話は別だ。お世辞にも綺麗な後頭部とは言えなかった。

そんな息子には向き癖があり、寝ている時は右側に傾きがちであった。横から見ればソラマメの息子の頭部は上から見ると右側がぺったんこだった。なんと、横から見れば絶壁、上から見れば斜めだったのである。だから右を向いて寝てしまうのか、右ばっかり向いてたから右がぺったんこになったのかはもはやわからない。ただ、残った事実は、上から見ても横から見てもちょっと不格好だということだった。

流石に放置していてはやばい、と思った我々はそれなりに対処しようとした。背中にバスタオルを入れて向きを変えてみたり、西川のドーナツ枕を買ってそれに寝かせてみたりした。が、寝付きがイマイチで泣き出してしまうため、どうしても睡眠時間を確保したかった私は使ったり使わなかったりとテキトーなことをしてしまった。

 

本格的にやばいと感じたのは自宅に戻り、区のセンターで子育て教室に参加したときである。我が子のようなソラマメはほぼお見かけしなかった。たいていは男爵いも、もしくは、きたあかりといったジャガイモのようである。気になる方は画像検索してみていただくと分かるが、割ときれいな球形だ。丸みを帯びた赤ちゃんの頭に羨望の眼差しを向けるとともに、心の中で自分の睡眠時間を優先してバスタオルと枕をサボってしまったことを息子に詫びる。

近くに座っていた赤ちゃんは吸引分娩で生まれたという話だったが、本格的な陣痛からたったの5時間で産まれてきたうちの息子よりキレイな頭部だった。

 

これはまずい。

 

ここからとんでもなく焦った私は、ネットを駆使していろんな対処法を探した。斜頭という言葉が気になって眠れなくなり、深夜眠りこける夫にヘルメット治療を受けさせたほうがいいのか唐突に相談した。

「来週、検診あるんでしょ?先生に聞くのが一番だよ。」

寝ぼけている割にド正論である。。こういう時、一緒にどうしよう~心配だね~と悩んでほしい乙女心(30歳過ぎていることを認識した上であえて使う)は封印して論理的な夫の意見を採用してひとまず眠ることにした。

 

検診の日、気になることの欄に「向き癖があり、頭の形が斜め。かなりいびつ。」と記入し、先生もその欄に直ぐに目を通してくれた。

「おかあさん、赤ちゃんてのはね、そもそも向き癖があって収まりやすいほうに収まっちゃうものなのさ。時期気にならなくなるから。」

そんなもんか。検診中、ソラマメ型の赤ちゃんを一人発見してすこし安心した。

とはいえ、放っておけるような性格でない私は、お家でできる程度の対策だけやることにした。

背中にバスタオルを入れる
首がすわって力がついた息子の前には非力だった。さっさとバスタオルがないところまで移動してご機嫌な顔をしていた。頭を右に傾けて。

息子に左方向に家族が座る
声がしたり、家族がいる方に向きやすいという話を聞いたので、向き癖と逆方向の左側に家族が見えるようにベビーラックをおいた。
窓の方ばかり見ていた。頭を右に傾けて。

息子の左方向に窓が見えるようにする
その後、赤ちゃんは光のほうを見るという話を聞いたので、向き癖と逆方向に窓が見えるようにベビーラックをおいた。
私達家族の方ばかり見ていた。頭を右に傾けて。

ここまでやってみて、息子はどうやら見たいものをみるというよりは向き癖のなすがままに寝転がっていることがわかった。

頭を正面に向けようが、少し左側に傾けようが、瞬時に首を右にかしげてしまう。
どうしたもんかと困っているそんな私に一筋の光が差した。

タミータイムというものを知ったのである。赤ちゃんを腹ばいにして遊ばせるというものだ。首の筋肉を鍛えるとともに頭部の形を整える効果もあるらしい。うつ伏せ遊びなら少しずつやっていたし、この時間を延ばしていけばいいのか!!さっそくやってみる。

息子をうつ伏せにして遊ばせる。首も座っているので、しっかりと首を持ち上げてニコニコしていた。これを毎日一日に数回繰り返す。頭の形はそう短期間に目に見えて変わるものではないだろうが、毎日少しずつ遊べる時間が伸びてきてこれを続けていれば数カ月後には頭の形が改善しているのではないだろうかという期待に胸が膨らんでいた。

うつ伏せになりながら絵本を読んだりおもちゃで遊んだりできるようになったある日のことである。

うつ伏せで遊んでいた息子が「ふんっ」と力を入れて体を捻っている。ちなみに寝返りはできないので、うつ伏せ遊びさせる時はわたしが抱っこしてうつ伏せの状態にしていた。

「ふんっ」と下半身に勢いをつけて動いている。

 

ごろん。

 

仰向けになった。そして仰向けになった息子は得意げに私を見て天使のような笑みを浮かべた。少し頭を右に傾けて。

 

息子は寝返りができないくせに、寝返り返りというスキルを身につけてしまった。タミータイムが短くなったことは言うまでもない。

私と息子の後頭部の傾きとの戦いは続く。

 

抱っこマンと化した息子(齢4ヶ月)の抱っこで肩が上がらなくなった話

f:id:korietty:20190622142653j:image

 現在4ヶ月の息子は可愛い盛りである。今が一番かわいいを更新し続けている。目が合えばニコリと笑うし、わたしがおならをするとキャッキャと声を出して笑う。(その他にもいろんなことをして笑わせようとしたが不意に出たおならが彼には一番ウケた。やはり人間は元来下品なことに笑いを求めるのだろうか。)

そんなかわいいかわいい息子だが、最近は抱っこしないと許してくれない抱っこマンとなった。ちょっと前まではベビーラックやベッドにコローンと転がしとくと一人で手足をビュンビュン動かしたり、ガーゼをベロベロにしたり、何もないはずの天井を見てニッコリ笑い、私の心をざわざわさせたりしていた。
そんな一人遊びが得意な方だった息子が、抱っこ大好きマンになったのである。赤ちゃんだから抱っこを求めるのは当然のことだが、月曜から金曜までは寝かしつけまでずっと私一人、そして土日も休日出勤やらゴルフで夫が家にいないことが多いため抱っこ要員が足りない。高校生の時、体育の授業で陸上部の砲丸選手よりも遠くへ砲丸を投げた宝の持ち腐れ的強肩も抱っこ地獄の前では力及ばず。完全なる人手不足である。

 

そしてそれは突然にやってきた。
夜中、ムニャムニャと言い出した息子に授乳しようとベビーベッドから息子を降ろそうとしたときである。

左肩があがらない。

腕を前に伸ばして自分の腕の重さを支えることすら困難なのである。なんとか授乳した後、ベッドに戻すことすらできずに添い寝した。たまにビクンとなる息子の拳に何度か顔を殴られた。痛い。そして、無意識に笑っていたりする。悪いやつだ。

その翌朝からももちろん息子の抱っこ要求は衰えることなく、むしろ激しくなっていった。洗濯中も炊事中も「ふぅぅぅん!!(抱っこーーー!!)」と訴えかけてくる。そして抱っこしてあげると、安息するのもつかの間。体をピーンと真っ直ぐに伸ばしてみたり、体をあらぬ方向に仰け反らせてみたり、母を試しているとしか思えない過激行動をとるのである。息子よ、30代の主婦の筋力っていうのはね、若い頃のそれと違って急に力を入れたりすると思っているように機能しないのだよ。運動会で急に走って転んじゃうお父さんと同じだよ。脳内が記憶している自分の動きと実際の自分の体がリンクしないのだよ。

もう洗濯物を洗濯機から引っ張り出すのさえ苦労する。ソーラン節よろしく腰を入れて絡まったタオル共を引っ張り上げる。左肩が使えないため、右手中心に全身を使っているのだが、腰も背中も手首も実は手負いである。痛くないところなどない。膝も痛ければ、足首も痛い。足首に関しては自分でも何故痛いのか見当がつかない。

息子はもちろん母親に抱っこしてもらうというのが好きだと思う。しかし、それに加えてねんねに飽きている。絶対。膝の上にちょこんと座らせるだけで機嫌が良くなることもあるのだ。しかも、よく眠る子だったので頭の形が完全にソラマメ超絶壁なので私としても寝転がっている時間は減らしたい。ヘルメット治療が頭をよぎったほどのぺっちゃんこ具合だ。だから、タミータイムをとってみたり後頭部に圧がかかる時間を減らしていく努力はしている。けど、普通の抱っこも膝上での抱っこもかなり体が痛く、長時間続けられなかった。

そこで夫に相談した。夫は仕事が忙しく、お付き合いのゴルフも多くて家を空けていることがほとんどだが育児に参加したいという気持ちは大いに持っている。素晴らしいイクメンになる要素はあるが、同時に社畜気質を持ち合わせているために息子となかなか触れ合えずにいるのだ。

息子は抱っこが好きだ。抱っこされてる状況も好きだが、おそらく縦になると見える景色が違うので楽しそうだ。しかし、腰が座っていないので膝の上で座らせておくのもなかなか大変だ。もちろんじっとはしてないし。私は肩と背中が痛くて少しだけでいいから抱っこする時間減らしたい。

という話を夫にした。夫に代わってもらえるわけもないので、半分愚痴のようなものだし、解決策なんて…

 

「バンボ買えばいんじゃね?」

 

来週、買いに行ってきます。

昔体験した「女性活躍推進」について考えてみる話

f:id:korietty:20190621205616j:image

昨今、女性活躍推進法がうんぬんとかで女性が輝く社会なるものを目指している日本社会について専門家でも何でもなく一人の働いてた女性として当時感じていたことを、以前勤めていた会社での出来事を絡めて書いていきたいと思う。
今回は真面目(いつも真面目です)。

私が体験した女性活躍推進

事務職(一般職)なのに「課長になれ」だと?

わたしは世にいう事務職で採用されて正社員として働いていた。全国に支社のある大手といえば大手。不満もたくさんあったけど(そら仕事だからあるよね)、同僚に恵まれてなんとか辞めることなく働く日々。

その会社は年度初めに必ず一年の目標数字や習得項目などを部長に提出して面談を行うことになっていたんだけれど、とある年度初めの面談で

「うちの会社、女性活躍推進してるからさ、課長代理になる勉強して。ゆくゆくは課長になってほしい。」

と突然告げられたアラサーの私。

「は????」

いや、わたしったらどっちかってーと縁の下の力持ちタイプで人前に出てしゃべるのも得意でなければ統率力もないし、他人を注意するのとかすんごい苦手なんですけど。小学校の時にちょっと勘違いして学級委員とかやったことあるけど、全然クラスまとまんなかったし、ちょっとやんちゃで元気な子が横やりで声かけたほうがうまくいってたから自分はそういうの向いてないって心の底から自信があるんですけど。自分で言うのも変だけど、見た目によらず(どんな見た目かは割愛)繊細なタイプで自分の一言で相手が怒ってないかとか後から悶々と悩んだりしちゃうんですけど。絶対無理。ハゲる。

私の意志と会社の意志のミスマッチ

私がその時点で知っていた課長代理は総合職で転勤族の男性課長代理もしくは、やる気に満ち溢れて負けん気の強いバリバリ仕事できる40代の女性課長代理。その女性課長代理は私と同じ事務職で入社していたが社内試験を受けて総合職(転勤なしバージョン)に職種転換していた人。正直、私とは人種が違うと思っていた。

「いや、向いてないと思うしそういう前提で入社してないのでちょっと…」

なんて言ってみるけど受け入れてはもらえず。
なんちゅーミスマッチ。
偉くなりたいとか仕事で影響力持ちたいとか思ってたら総合職で入社しとるがな。
なりたい言う人に役職つけたれよ。

てか、就活のとき色んな職種で就職試験受けたけど、何社か内定でたのは全部事務職だった。やっぱ総合職やるほどの能力ないんだなって、多少傷ついたけど自分の適性を知れてよかったと結果に納得したのに。総合職向いてないって社会が判断したのに、勝手な世の中だ。

女性を闇雲に役職につけることが女性活躍推進なわけないだろ

わたしはそれから退職するまで約2年間、面談のたびにこの話をされ、代理にはならなかったものの部門のリーダーを任され(わたしより年上の先輩はいたが、新世代のリーダーが必要だ云々と言って支社内でも30歳前後の人間が指名されていた)、ひーこら言いながら派遣さんや社員をまとめる仕事をやることに。

リーダーをやったことに不満はないし、良い経験になったと思っている。

ただ!!

女性活躍推進っていうのは、「こういうこと仕事をやりたい!」という希望を持っている女性に対して女性であることを理由にその仕事を任せてもらえないという状況を作らないということではないんかい!?

数値目標なんか作るから(数値目標ないと、みんな具体的に動かないんだろうけどさ)今度は逆に女性というだけで、適材適所とは言えない人事やっていろんな部署疲弊させてんじゃないんかね?下で働くものの気持ちで言わせてもらうと、仕事が滞りなく進むのであれば上司は男でも女でも良いのだよ。どっちでもいいの。女性活躍推進の言葉に踊らされて、能力が足りなそうな女性を責任のある役職に就かせることが、逆に女性に対する目を厳しいものにしてることに気づいておくれよ。役職ある人間は部署の行方を左右するんだから、そこは性別関係なく能力で適材適所に配置する!能力がある人であれば女性であることを理由にその人の可能性を否定しない!これが本来のあるべき姿だと思うのだが。

30代は過渡期の世代?まずは意識改革から。急激な変化にはついていけないよ…

そして今の30歳より少し上の世代は、おそらく過渡期の人間で、わたしのように事務職や一般職という名の業種で入社して出世していくことを念頭に仕事をしていなかった人が一定数いると思う。その人達に突然「役職付きになれ」つったって、青天の霹靂で心の準備なんかできてないから。仕事は一生懸命やってたけど、事務職って要はサポートの要素が強い業種でしょ?それを突然マネジメントやれって、あーた。求められる能力と資質が違うんじゃないだろうか。私は柔軟性のない人間なのでその思いが拭えず、最後まで「総合職に転換します」とは言えなかった。そんな凝り固まった考えを持っている人間もいるので、まず意識改革にもう少し重点を置いてはくれないだろうか。なんだか女性が活躍できる社会に!って叫ばれ始めてから会社の中での役割の変化のスピードがすごすぎてついて行けなかった感じ…。

今思うこと

実際に私の友人たちは責任ある職に就くようになってきました。とっても大変そうだけど、すごいなぁと心の底から尊敬している。その姿を見ると頑なに「嫌だ!!」って言わなくても良かったかなぁ?とか勝手なことを考えてみたり(笑)。

仕事をやめて3年程経つので、もしかしたらもう世の中の人や会社の意識は変わっているのかも知れないけれど、当時感じた違和感をブログに書きなぐってみた。本当に気持ちを書きなぐっただけなので、「ぜんぜん違うし!」って思う方も、「こいつわかってねーな」と思う方もいらっしゃるかと思うが、こういう意見の人もいたよ程度に読んでいただけるとありがたい。

メンタルリープというちょっとした心の拠り所を見つけた話

f:id:korietty:20190620123425j:image

実は最近メンタルリープという言葉を知った。どうやら巷の赤ちゃんを育てる母親たちの中で話題になっているらしい。

メンタルリープとは簡単に言うと、赤ちゃんの知能の発達段階のことなのだそう。
それで、このメンタルリープという時期に入ると赤ちゃんはぐずりが激しくなったり甘えがひどくなったりするという話。

つまり、メンタルリープのぐずり=赤ちゃんの成長

だから、ぐずってても悲観せず赤ちゃんの成長だと思って見守る&メンタルリープは一定期間続くだけで終りが来るから頑張れ的なこと。

な る ほ ど !

うちの息子は3ヶ月過ぎた頃から寝ぐずりが超絶ひどくなり、毎夜毎夜絶叫からの疲れて寝る(体力あるのか疲れるまで時間かかるw)の繰り返し。私と夫はふらふらだし、なんでこんなに泣くのかわからんし、もはや泣いてなくても泣き声聞こえる気がするしで結構疲れていた。

これ、メンタルリープっちゅーやつ??

と思ってネット検索してると、なんとアプリあるじゃないですか。
その名も「ワンダーウィーク」。ぐずってる時期はワンダーな時期なんだね。前向き大事。

このアプリは赤ちゃんの出産予定日(誕生日じゃないんだよ~)を入力すると、いつごろメンタルリープに突入するかを教えてくれるというもの。あとはその時期にはこんな成長しますよ~とか、こんな遊びしてあげるよいいよ~みたいなアドバイスもくれる。

毎夜のぐずりに悩んで藁をもつかむ気持ちでアプリ購入。
そう、有料なのである。360円。360円でぐずりの悩みが少しで軽くなるなら安いもんだ!夜な夜な食べてるアイスを2.3日我慢すればいいんだろ。

さぁ、アプリ起動して息子の出産予定日を入力。いろいろ設定して(写真とか設定できる。とびきり可愛いのにしたくて時間かかった)、トップの画面を開くと…

30日後にぐずり期終了

???

さん じゅう にち 後 !?

振っても逆さにしても変わらない。30日後の文字。

な、なげぇ…。なげぇよ、ワンダーウィークさん。。。
ウィークと言うよりマンスじゃないすか。

どうやら3ヶ月くらいで突入するリープ期は長いみたい。

でも、どういう成長してるとかいうのが解説してあるし、遊び方も確かにそれやると喜んだので役には立っている。多少のズレはもちろんあるんだろうけど、とんでもなくぐずられたときはそういう時期なんだな~と思えば少し気が楽になる。

息子がぐずってるときは、もう何も考えずに無になってあやす!
おむつ・授乳やってダメだったらメンタルリーーーープ!!!と呪文のように脳内再生して心を無にする。
本人も訳わからず泣いてるかんじするし(笑)、こんなに泣いて求めてくれるのもあと数年だろうと思うとちょっと頑張れる。気がする。

最終手段は、amazonプライム・ビデオで「コウノドリ」を見ながらあやすこと。どんだけ息子が大泣きして暴れていようが、このドラマ見ちゃったら愛おしさが大爆発!!ドラマに感動して号泣しながら息子を抱きしめるという、夫が帰宅したら嫁の精神状態を危ぶむような絵面だが、そんな事してるといつの間にか息子爆睡。

メンタルリーーーープ!!の呪文すら効かなくてイライラしてしまいそうな時はこの方法で寝かしつけ(というか半ばあきらめてるだけなのだが)やると辛さ半減。残るのは赤ちゃんへの愛おしさと翌朝の顔のむくみのみ。
今の所、夫はまだこのある意味壮絶な現場にはに遭遇していない。

 

ということで、これから先にも待っているであろう壮絶なぐずりをこのメンタルリープのアプリとコウノドリのドラマという装備で乗り切っていこうと思う。

はぁ~、今日はぐずらず寝てくれーーー。

 

メンタルリープのアプリはこちらから↓

「メンタルリープのアプリ:ワンダーウィーク」をApp Storeで